(2010年3月12日改稿)
弥勒菩薩の半跏思惟蔵(はんかしいぞう)。京都の広隆寺
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/62/Maitreya_Koryuji.JPG
弥勒菩薩(みろくぼさつ)は、おシャカ様が入滅後(なくなったあと)、56億7千万後に1段上の如来(にょらい)になることが約束された菩薩(=修行者)です。
弥勒菩薩は、おシャカさまよりも先に仏になるはずでした。
しかし、ちょっとさぼったので、シャカが先に、仏になってしまいました。
そ れで、弥勒菩薩は、56億7千万年後に釈迦が救いそこなった人々を救うことになっています。
- 56億7千万。
インド人の時間概念のスケールの大きさ、あるいは時間概念のなさが思いやられます。
インドには、哲学はあっても歴史はありません。
「ホトケになったら、どうやってみんなをすくおうかなー」と考えているのが、
半跏思惟蔵(はんかしいぞう)です。
脚をももに乗せることを「跏(か)」といいます。
手は、ほおにそっとそえるようにしています。
思惟手(しいしゅ)といいます。
- 1960年京大生が弥勒菩薩にほおずりし、
指をおってしまうという事件が起こりました。
魅惑にとりつかれての無意識の行動だったようです。
のちに弁護士になりました。
沖縄では、弥勒信仰が盛んです。
東方の海上のニライカナイに神々が住んでいます。
このニライカナイ思想に弥勒信仰がとりいれられました。
弥勒は年に一度、ニライカナイからやってきて豊穣をもたらします。
「ミルク神」とよびます。
- ミルク神【画像】
菩薩は、如来になる前の修行者です。
地蔵菩薩、観音菩薩、弥勒菩薩などがあります。
おシャカ様は雲の上の存在ですが、
菩薩は人と共にあるので、
なじみ深い存在です。
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